ギリシャのオリンピア

2008年は北京オリンピックが開催されます。2008年は、そんな4年に1度のオリンピックイヤーですが、ギリシャのオリンピアは、4年に一度開催されるスポーツの祭典オリンピックの発祥の地です。現在でも、オリンピックの聖火はここの古代オリンピア遺跡のヘラ神殿で点火されます。しかし、ここオリンピアは、遺跡を除くと何もないといって良いほど静かな町です。人口1000人に満たない小さな田舎町なのです。

オリンピアの名前の由来は、聖なる山オリンポスからきているといいます。この地は、古くから「聖なる森アルティスの礼拝地」として知られてきました。その後、ゼウスの父クロノスの神域が現在のクロノスの丘のあたりに建てられましたが、ゼウスが父に代わってオリンポスの山の神となると、ゼウスの聖なる巡礼地として繁栄したのです。

主な見どころは、オリンポス遺跡です。町から遺跡へは、緑が生い茂る山道を歩いていくとよいでしょう。なかでも見落とせないのは、ヘラ神殿です。聖域のなかでも最古といわれるドーリス式の神殿です。ドーリス式とイオニア式というとき、ドーリス式は、柱がどっしりとして太く筋が少ないのが特徴です。一方イオニア式は細い柱で、溝の数が多く、柱墓をもつのが特徴です。

ヘラ神殿はゼウスの妃ヘラを祀ります。紀元前7世紀のものです。ここから発掘されたのが、プラクシテス作「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」です。この像は、現在、オリンピア博物館に収められています。ゼウスの使者ヘルメスが、嫉妬に狂ったゼウスの正妻ヘラからディオスを守るために、ニンフ(妖精)たちに届けようとする姿を描いたものです。ギリシャ神話を念頭に入れて遺跡を見学するとまた一味違った楽しみが味合えます。